Japanese
English
原著
Malignant Histiocytosisの1例
A Case of Malignant Histiocytosis
藤田 敬一
1
,
池沢 善郎
1
,
中嶋 弘
1
,
片倉 仁志
2
Keiichi FUJITA
1
,
Zenro IKEZAWA
1
,
Hiroshi NAKAJIMA
1
,
Hitoshi KATAKURA
2
1横浜市立大学医学部皮膚科教室
2小田原市立病院皮膚科
1Department of Dermatology, Yokohama City University, School of Medicine
2Division of Dermatology, Odawara Hospital
pp.163-169
発行日 1981年2月1日
Published Date 1981/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202378
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73歳,女性に発症した悪性組織球症(malignant histiocytosis)の1例を報告した.本例は,皮膚病変を初発症状としており,皮膚原発の悪性組織球症の可能性もあり得る.悪性組織球症の皮膚病変は約10%に認められ,本症の初期症状であることが多く,注目されている.しかも皮膚病変の病理組織学的所見は診断学的価値がかなり高いことも知られている.治療法の改善に伴い,かなり長期の生存が可能となりつつある現在.本症の早期発見,早期治療が望まれる次第であるが,かかる意味において皮膚科医の果たす役割の重大さを痛感し,若干ながら文献的考察を試みた.
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