創刊50周年記念特集 今日の耳鼻咽喉科/治療のコツと全身管理
鼻—症候と疾患
鼻漏(Nasal Discharge)
西村 忠郎
1
1名古屋保健衛生大学医学部耳鼻咽喉科
pp.767
発行日 1978年10月20日
Published Date 1978/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208729
- 有料閲覧
- 文献概要
鼻腔内は通常適度な湿潤状態にあるが,病変時,分泌過多となると鼻漏という症状を呈することになる。急性炎症の初期には一般に分泌物は水様性であるが,次第に粘液性,さらには膿性になる。鼻漏には種々の性状があり,疾患の診断の一助としての意義もある。鼻漏の性状から水様性,粘液性,膿性または粘膿性,血性,痂皮形成性に分け,それぞれについて記述する。
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.