Japanese
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特集 初診時に必要十分な 問診・検査オーダー虎の巻
《鼻領域》
後鼻漏
Postnasal drip
山本 圭佑
1
,
高野 賢一
1
Keisuke Yamamoto
1
,
Kenichi Takano
1
1札幌医科大学医学部耳鼻咽喉科
pp.344-346
発行日 2019年4月20日
Published Date 2019/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201988
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Point
●後鼻漏とは「鼻汁がのどに下りる」「鼻とのどの境目(上咽頭)に粘液がへばりつく」などと表現される訴えである1)。
●後鼻漏には,視診により鼻汁の流下が確認できる狭義の後鼻漏,鼻汁以外の液体(唾液など)や固体(腫瘍,後鼻孔ポリープ)によるもの,自覚症状のみで流下物が確認できない“後鼻漏感”がある2)。
●その原因として慢性副鼻腔炎が最も多く(45%),次いでアレルギー性鼻炎(23%)であるが3),ほかにも多くの疾患がその原因となりうる。
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