薬剤
耳鼻咽喉科領域におけるChymarの使用経験
永井 氾
1
,
牛島 申太郎
1
,
古市 暢夫
1
,
岩竹 義人
1
,
志賀 健治
1
,
荒木 美代子
1
1日本医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.191-194
発行日 1967年2月20日
Published Date 1967/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203737
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Ⅰ.緒言
近年酵素化学の進歩は著しく,各種の酵素薬剤が臨床面に活用されて来ている。なかんずく消炎酵素は現今なお,その作用機序が確定されているとはいえないが,われわれ耳鼻科領域において現在多方面に使用されて来ている。
その使用方法の内に,口腔内投与法,経口投与法があるが,腸管等より吸収されたこれらの酵素剤が体来の効力を維持しつつ)全身に回り,一局所にて再びその効力を発揮するという点についてそのままは理解しがたいものがある。これに対して注射法および局所療法は,これらの薬剤の治療効果の正確な判定になりうるものでないかと思う。
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