薬剤 大藤教授開講30周年記念論文
「CSS 102」の鼻科領域における臨床的応用
牛嶋 申太郎
1
,
荒木 美代子
1日本医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.183-189
発行日 1967年2月20日
Published Date 1967/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203736
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Ⅰ.緒言
慢性副鼻腔炎の治療は現在手術療法と姑息療法とがおこなわれているが,数多くの研究にもかかわらず未開の状態のままである。またその手術療法にしても未だその適応を決定することだけでも種々の論議がおこなわれている。
われわれの教室では先年より大藤,石川,平野らによつて,高濃度モリオドール(40%)(以下「モ」と略す)を上顎洞内に注洞し,その排泄機能の面からその患者の臨床経過,上顎洞内病理組織との関連を研究し,副鼻腔炎の各種手術の適応を決定しようとして来たが,まだ確定には至つていない。
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