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メニエール病治療の実際とその原理
切替 一郎
1
,
鈴木 淳一
1
,
徳増 厚二
1
,
坂田 英治
1
,
五島 一吉
1
,
小松崎 篤
1
,
野末 道彦
1
,
瀬戸口 寿一
1
1東京大学医学部耳鼻咽喉科教室
pp.157-160
発行日 1962年2月20日
Published Date 1962/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202812
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東大病院耳鼻咽喉科の前庭・平衡外来の統計によると,メニエール病は外来患者の24%を占めている(1961年度)1)。メニエール病は,その数が多いばかりでなく,その治療が全面的に耳科医にまかせられているという点においても,われわれ耳科医にとつて重要な疾患であるということができる。
メニエール病は,極めて再発性に富む疾患であること,多数の要因が重なつて発生していること,局所的病変であるが,局所的と全身的の二つの要因を同時に考慮すべきであること,などの諸点が,本症の治療にあたつての要点といえるであろう。
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