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鼻結核症の2治験例並びにその文献的考察について
太田 良夫
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1弘前大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.587-591
発行日 1960年7月20日
Published Date 1960/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202489
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I.緒言
一般に婦が伝染性疾患におかされることは比較的稀であるとされ,上気道に屡々結核性疾患をみるのに比較して鼻結核症は日常稀にみる疾患の一つに数えられている。殊に抗結核剤の発達した今日,定型的な鼻結核症に遭遇することは甚だ稀である。
我が国では金杉(1895年)の報告が最初で,以来今日迄文献上に発表されたものは約90例を数えている。
Ohta reports 2 cases of nasal tuberculosis that made a favorable response for a comp-lete cure by use of streptomycin and PAS. In one of these case a large tuberculoma was excised.
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