--------------------
耳鼻咽喉科領域に於ける改良ノバグレラン注の使用経験
小倉 脩二
1
,
天野 甲子穂
1
,
岩田 卓
1
,
永沢 篤久
1
,
佐藤 喜一
1
,
花野 雅子
1
,
橫川 弘蔵
1
1日本赤十字社中央病院耳鼻咽喉科
pp.153-158
発行日 1960年1月20日
Published Date 1960/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202397
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
I.緒言
耳鼻咽喉科領域に於て使用される薬剤で,止血剤・消炎剤と鎮痛剤が最も使用頻度高く且つ最も多いものである。最近鎮痛剤は種々の薬剤のカクテルにより強力且つ習慣性等の副作用のない薬剤が相当数使われる様になり,阿片アルカロイド等の使用は影をひそめて来た事は非常に喜ばしい事である。
カクテル鎮痛剤として1921年Starkensteinによつてアミノピリン・バルビタールからVeramonが創製されて,今日のピラビタールがあらわれてから,それは現在迄非麻薬・非アルカロイド鎮痛・鎮静剤として広く使用されている。ピラビタールは現在Veramon・Grelan・Sedalon等として市販されて居り,更に此のグレランにスルピリン0.25gを加えたノバグレラン注射液は鎮痛・鎮静・解熱剤として既に使用され,多くの良い成績を得ている。
Copyright © 1960, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.