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Leucomycinの化膿性中耳炎に対する臨床効果—附 耳科用Leucomycin-Fradiomycin点耳成績
執行 孝胤
1
,
富井 至善
1
,
上野 克己
1
,
岡部 卓雄
1
1労働省関西労災病院耳鼻咽喉科
pp.731-733
発行日 1957年9月20日
Published Date 1957/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201856
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1.諸言
各種の細菌感染症に対してPenicillin以来種々の抗生物質の出現あり,それ等の使用が益々盛んとなるにしたがい,耐性菌の発現が喧ましく伝えられるようになつてから之等抗生物質の投与に困難を来し,加うるに抗生物質によるAllergieの出現も考慮しなくてはならない状態となつた。必然適格なそして,上記のような危惧のない新薬剤の出現を望むような現状である。
吾々は最近主としてLeucomycin(以下LMと略す)を用いて,急性及び慢性中耳炎に認むべき効果を得たので報告する。
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