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局所血管収縮剤プリビナ,プリビナ-Pの鼻疾患への応用並びに実験的考察
村越 智子
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1福島県立医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.735-737
発行日 1957年9月20日
Published Date 1957/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201857
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緒言
従来鼻疾患の自覚症状に於ては急性慢性何れも甚だ多く鼻閉が訴えられ,これの薬剤的治療には消炎剤と共にアドレナリン液が用いられている。然し1941年Meier及びMüllerがプリビナを発見し,アドレナリンに代る優れた局所血管収縮剤として広く鼻咽喉疾患に応用され多数の臨床実験成績が発表されている。薬理作用としてMeier及びMüllerは家兎の耳で血管収縮作用を実験し,そのアドレナリンより強力,且3倍の持続時間を有する事を認めている。
又最近プリビナに抗ヒスタミン剤ピリベンザミンを合剤したプリビナ-Pが製造され同様鼻疾患に応用されている。
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