特集 扁桃摘出の病理と手術
膿瘍扁剔と坐骨神經痛治癒例
畑 秀雄
1
1聖路加國際病院
pp.811
発行日 1953年11月30日
Published Date 1953/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201030
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症例 中○安○○,男,56歳(算年),鐵工場主。
既往症:39歳の時に重症な左扁桃腺周圍炎に罹り,切開排膿により辛うじて治癒したか,その後は屡々扁桃腺炎に罹るようになつた。特に昭和18年春頃からは繰返し罹病したが,手術は受けなかつた。同年11月26日頃より左坐骨神經痛を惹起し内科醫の治療を受け,その後約2カ年間は起居も不自由であつたのみならず,殆んど常に扁桃腺炎を患らつていた。なお昭和14年に肺炎と急性中耳炎に罹つた。
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