特集 扁桃摘出の病理と手術
喉頭神經症と扁剔
執行 孝胤
1
1關西勞災病院耳鼻咽喉科
pp.812
発行日 1953年11月30日
Published Date 1953/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201031
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喉頭部に自覺的苦痛(輕度の疼痛,異物感,蟻走感,呼吸困難等)を訴へて來る患者に他覺的にその訴える苦痛の原因となる異常所見を認め得ない場合には一般に,喉頭神經症なる診斷の下にその訴へに對症的に治療を施しているが,最近牧田氏は之に對して自律神經遮斷劑の注射により輕快した2例を報告してをられる。
私も該症と思われる2例に遭遇していづれも口蓋扁桃の肥大を認めたので之れに扁剔を施行して患者の苦痛を消失し得たのでその概要を述べる。
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