特集 扁桃摘出の病理と手術
扁桃摘出術後の疼痛緩解に就いて
神尾 友彦
1
,
神邊 邦繁
1
1神尾病院
pp.806-810
発行日 1953年11月30日
Published Date 1953/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201029
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術後疼痛の有無は色々の意味に於いて―術前には手術に對する恐怖を,術後には安靜妨害を等―非常に重大なる意義がある。然るに術後疼痛の成因に關する研究は殆んどなく,只僅にBaer(1937)が「ロイマチス」性であろうと推論して居るに過ぎず,多くは疼痛除去のため各種藥品の利用並びに効果を検査せる報告のみである。從つて吾人は術後疼痛緩解のためには其の疼痛の發生機序を検討するの要を感じる。此處で吾々は先ず術後疼痛の成因を検索し,其の結果に基づき簡單にして無害な治療方法を考案實施し良好な結果を得たので此處に報告し御追試を乞う次第である。
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