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くさめ嚏—くさめの語源
pp.53,59
発行日 1953年1月20日
Published Date 1953/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200841
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くさめという意味を,大言海で引てみると「くさめ」の条のところに〔「休息命の急呼」
(1)嚏(ハナヒ)リタル時に唱フベキ厭勝(マジチモ)ノ呪文,命長カレトイフ意ナリ,嚏レバ命終ハルト云フ,天笠ノ傳説アルニ因リテ斯ル呪文アルナリ。千萬歳トモ呪ジ,今,小児はなひれば,母とこまんざいトモ呪ズ,何レモ命長カレノ心ナリ。四分律53「世尊,嚏,諸比丘,呪願言長寿」ニ中歴(応永)9,呪術鼻嚏時誦「休息萬命,急急如律令」(拾芥抄,上,本,諸頒部,嚏時頒,同ジ)徒然草,47段ニ老尼ノ,道スガラ,くさめ,くさめト言ヒモテ行キケルヲ,何事ゾト問ヘルニ,はなひタル時,カクマジナハネバ,死スルナリト云ヘル由,記セリ。古今栄雅抄(文明)「はなひるハ短命ノ相ト云フ,世俗ニはなひるニ,千萬歳ヤナド祝フモ,凶事ト知テノ事ナリ,」
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