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2つの抗生物質/優生学
pp.53
発行日 1952年2月20日
Published Date 1952/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200610
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2つの抗歯剤或はスルフアミン剤の結合によつて,作用が減殺されるものがあるだろうか,Jochimsなどによると,ベニシリンとクロロマイセチンの2剤は,結合抗菌療法でいつしよに用いてはならない.この2つは拮抗的に働いて互の効力を減殺しあうという.
その他のものでは現在わかつたもので,2つのものを用いて効力が減殺しあうような作用のある相互関係のものはないらしい.それよりも病原歯の別々の部分に働くためにより有効に作用するものと考えられている.更に同一溶液内に2種を混ぜても化学的に破壊されるようなこともないとが確められた.例えばペエシリンとストレプトマイシンは同一溶液に溶して一度に注射してもよいという.けれどもわざわざ混合することをせず出来れば別々に用うるべきであろう.これは未だ多くの実験がないからである.
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