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上顎洞淋巴管性内被細胞腫の1症例
粟田口 省吾
1
1東北大學醫學部耳鼻咽喉科教室
pp.20-22
発行日 1949年1月20日
Published Date 1949/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200121
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緒言
成書に依れば上顎洞に見られる惡性腫瘍中,内被細胞腫は稀でないとせられておるが,其の組織學的な報告は甚だ尠ない.私は最近,左上顎洞全般に亘り侵襲せる腫瘍で全摘出後,組織的檢索により内被細胞腫なる事を確認し.而かも腫瘍組織が上顎の局所々々により其の相樣を異にした症例を經驗したので此處に報告する次第である.
症例:40歳,鐵道員妻.家族歴:祖父が胃癌にて死亡せる他特記すべきものなし.既往歴:本病以外に著患を知らず.
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