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Lempert Fenestra Nov-ovalis OperationによつてClinical Otosclerosisの患者に補聽器を必要としない日常に役立つ聽力を恢復させること—その進歩の現状(前篇)
pp.217-221
発行日 1948年11月1日
Published Date 1948/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200099
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臨床上のOtosclerosisに惱まされる患者の難聽を外科手術の問題として、その終極の目的に對して偉大なる進歩がとげられた事は、今日この問題に興味をもつ專門家の認めるところである。すなわち、その一つ。Clinical Otosclerosisによる難聽はFenestra Nov-ovalis Operationを施すことによつて、患者の社交的又は經濟的見地よりして、充分役立つだけの聽力の恢復が相當の良成績を以てなされたこと、又その次に、迷路に新しく開けられた窓口は多くの場合、その開放を保たせることができ、その結果かなり高度の聽力を永續させることができること。
この手術によつて新しく開けられた迷路の窓口が永久的に開放を保ち、高度に恢復された聽力が永續するものであることは、この手術を施した患者の10年後の今日のaudiogramが證明するところである。
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