論説
パウルの反應と腦膿瘍
金光 信親
1
1日本大學醫學部耳鼻咽喉科學教室
pp.46-47
発行日 1946年11月20日
Published Date 1946/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200012
- 有料閲覧
- 文献概要
パウルシヤデー(Paul Ujsaghy)は1938年に腦炎,腦膜炎,竝びに假性腦膜炎を簡單に鑑別せんとして「硫酸αのナフトール反應」を提唱した。これは試藥に患者腦脊髓液を加へて色調變化を觀察する呈色反應であり腦脊髓液中の糖と乳酸の増減により,帶青赤色,黄色,又は葡萄酒樣赤色となる。
腦脊髓夜中の糖含有量と呈色反應との關係は,40mg以下,滯黄赤色或はオレンヂ色 40-70mg% 2分後に縁赤色 70mg%以上 赤酒樣赤色の通りといはれる。
Copyright © 1946, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.