医学の進歩をになった人々
パウル・エールリッヒ・1
中溝 保三
1
1都立荏原病院
pp.49-51
発行日 1973年10月1日
Published Date 1973/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200271
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神童の作文
ドイツの西南部オーデル河上流のシレジア地方のかたいなか,ストレーレン町の中学校での卒業試験で作文のテストが行なわれた,今から110年以上も前の1860年代のことである.作文の題は,"生活と夢"であった.ある生徒がこの題に対して,次のように作文を書き出した.
"生活は平常の酸化作用に基づいている.夢といわれる現象は,つまりは脳の働きによるものである.脳の働きも酸化作用である.夢はその1つの現象であるから,要するに脳のリン光現象というべきであろう"
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