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Volume 13, Issue 2 （February 1959）

臨床皮膚泌尿器科 13巻2号（1959年2月発行）

Japanese English

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当教室最近10年間の多型滲出性紅斑についての統計的観察 STATISTICAL OBSERVATION OF ERYTHEMA EXSUDATIVUM MULTIFORME SINCE 10 YEARS IN THE DEPARTMENT OF DERMATOLOGY OF NIIGATA UNIVERSITY. 佐藤良夫 ¹ , 有森正尚 ¹ , 鷲尾勝 ¹ , 猪股成美 ¹ , 北見敏郎 ¹ , 久保縁 ¹ , 加藤𠮷策 ¹ , 小黒昭雄 ¹ , 土屋明 ¹ , 赤井昭 ¹ , 斉藤和 ¹ , 浜松輝美 ¹ , 黒川捷 ¹ Yoshio SATO ¹ , Masanao ARIMORI ¹ , Masaru WASHIO ¹ , Noriyoshi INOMATA ¹ , Toshiro KITAMI ¹ , Yukari KUBO ¹ , Kichisaku KATO ¹ , Akio OGURO ¹ , Akira TSUCHIYA ¹ , Sho AKAI ¹ , Kazu SAITO ¹ , Terumi HAMAMATSU ¹ , Suguru KUROKAWA ¹ ¹新潟大学皮膚科教室 ¹Department of Dermatology Niigata University ,,School of Medicine pp.137-141

発行日 1959年2月1日 Published Date 1959/2/1

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202481

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Abstract 文献概要
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　多型滲出性紅斑なる名称は，1866年，当時諸家により種女の名称をもつて呼ばれていた紅斑を主徴とする皮膚疾患群に対して，Hebra^1）がこれを独立疾患として呼称したのに始まる。この疾患概念は最近広がり，皮膚粘膜眼症候群に包括される各種類症の観察例の増加と共に，該症候群が多型滲出性紅斑の汎発型或は重症な異型と考えられている（Klauder^2），Weisberg ＆ Rosen^3））が，又これに反対している人達もいる（Proppe^4），Schulze ＆ Koch^5））。何れにせよこの問題は更に検討を要するものと思われる。

　我々は昭和23年より昭和32年に至る最近10年間に新潟大学医学部附属病院皮膚科を訪れた該疾患患者について，カルテの記載に基き臨床的統計的観察を行つたが，今回は狭義の多型滲出性紅斑についてのみ簡単に述べる。