Japanese
English
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皮膚疾患に対するFlavin Adenine Dinucleotide(FAD)の応用
APPLICATION OF FLAVIN ADENINE DINUCLEOPIDE (FAD) FOR SKIN DISEASES
浜口 次生
1
,
森 幸夫
1
,
大柳 裕
1
,
今中 千秋
1
Tsugio Hamaguchi
1
,
Yukio Mori
1
,
Hiroshi Ōyanagi
1
,
Chiaki Imanaka
1
1三重県立大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology School of Medicine, Mie University
pp.80-81
発行日 1958年1月1日
Published Date 1958/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202170
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- Abstract 文献概要
ビタミンB2の皮膚疾患に対する応用は既に久しく,吾々もかつて治療成績を報告したことがある1)。然るにRiboflavinは周知の如く体内で附燐されてFlavin mononucleotide(FMN)又はFlavin adenine dinucleotide(FAD)となつて始めてその作用を発揮しうるものである。吾々は時に,一見偏食もなく,且つビタミンB2に抵抗するが如きAriboflavinosis様の皮膚症状に接し,他方には各種抗生物質の使用によつてビタミンB2欠乏を来す等の事情に鑑み,所謂ビタミンB2欠乏症の概念及び治療に聊か検討を要する点があつたと思われる。殊にビタミンB2の使用が皮膚科領域に於て広範囲にわたつている今日,その感を深くするものである。
そした意味で2〜3の興味を以てFAD製剤アデラビン(名糖)を使用した治療成績を報告したいと思う。
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