Japanese
English
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Buscopan併用による排泄性腎盂撮影について
APPLICATION OF BUSCOPAN FOR EXCRETORY PYELOGRAPHY
山中 元
1
Hajime Yamanaka
1
1東京慈恵会医科大学泌尿器科教室
1Urological Depart. of Jikeikai Medical School
pp.77-80
発行日 1958年1月1日
Published Date 1958/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202169
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緒言
排泄性腎盂尿管撮影にMayo-clinicのOsboneが10%Jod-Natriumを用いてより現在迄造影剤に幾多の改良が加えられ,又補助的に利尿剤自律神経遮断剤等の薬剤を用い,腎盂尿管像を明瞭にするよう研究されてきたが逆行性腎盂撮影法と異り,判然とした診断上有意義な写真の得られない事が屡々である。此を是正するため,最近膵臓よりの抽出液Depropanex,副交感神経末梢遮断剤Finalin等を使用して好成積を得た報告があるが,何れも自律神経系の過剰刺戟を抑制する事を目的として使用されている。
著者は排泄性腎盂尿管撮影に,副交感神経節遮断剤Buscopanを補助的に使用し,可成りの好成績を得たので茲に報告する次第である。
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