Japanese
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副交感神経遮断剤(Buscopan)の静脈注射腎盂撮影術への応用
APPLICATION OF A KIND OF PARASYMPATHICOLYTICS (BUSCOPAN) FOR INTRAVENOUS PYELOGRAPHY
溝口 周策
1
,
横関 猛
1
,
大矢 修二
1
,
楊 国斌
1
,
中島 進
1
Shusaku Mizoguchi
1
1本専売公社東京病院皮膚科尿泌器科
1Dept of Dermat, Urology, Tokyo, Hospital of Japanese Monopoly Corporation.
pp.623-628
発行日 1957年7月1日
Published Date 1957/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202008
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緒言
静脈注射腎盂撮影(I.P.と略記する)法の泌尿器科診断学上の価値は周知の事であり多言を要しないが,その実施上の難点は尿管圧迫帯の使用で,その為に患者に与える負担は大であり,又肥満者等に於ては失敗する事が多い。それで近年圧迫帯なしにI.P.をなすことが行われだした。大越はYoungの台にならつて製作したレソトグソテーブルを使用し頭部を斜低位にする事により圧迫帯なしのI.P.に成功しこれを報告して居る。余等もこれを追試し良好な像を得た例もあるが必ずしも全例に満足を得ると云う程ではなかつた。その為他に何等かの有効な補助手段がないかと考えて居た所,副交感神経遮断剤であるブスコパンを得,これを使用した所割合良好なる成績を得たので此処に簡単に報告したい。
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