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泌尿器科図譜・223
逆行性腎盂撮影時における尿管穿孔
PERFORATION OF THE URETER DURING RETROGRADE PYELOGRAPHY
山際 義秀
1
Yoshihide YAMAGIWA
1
1青森県立中央病院泌尿器科
1Department of Urology, Aomori Prefectural Central Hospital
pp.596
発行日 1966年6月1日
Published Date 1966/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204389
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昭和40年夏以来,硬質の尿管カテーテル(某社製)を用いていたところ,12月に至り,相次いで2例の尿管穿孔を経験した。
症例1)41歳男,病名 本態性腎出血。IVP正常(第1図)。尿管カテーテリスムスを行なうに,左側は15cmの部で僅かに抵抗を感じたが,そのまま25cmまで挿入,その際分尿は得られなかつた。造影剤を両側共に7ml注入したが,左側のみかなりの疼痛を訴えた。左側の腎盂像は得られず,上中部尿管を主軸とする瀑布状の溢流像を得た(第2図)。翌日の腹部単純撮影では,造影剤は全く吸収されており,遺残像はみられなかつた。
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