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海外トピツクス
pp.734-736
発行日 1954年12月1日
Published Date 1954/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201322
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腎結石形成の新しい学説
何故に結石が腎臓に於て作られるかに就ては,既に幾多の学説があるが,Reginald,J.Carrはその原因は不問かして,どの様にして結石の素材が結石に迄大きくなるかに就て研究し,腎結石は淋巴行性に作られて行く事を立証した。
多数の結石患者に排泄性腎孟レ線像,逆行性腎孟レ線像を繰返し施行し,又手術中に,患者の体内にレ線フイルムを挿入してレ線像を得た。標本として部分的腎剔除術より得た98例と,腎疾患のない111腎を使用し,肉眼的,組織学的に研究した。次に小焦点管球,低感度フイルム,低電圧により腎全体のレ線像を取り,標本を更に薄く切り,一層低電圧,低感度フイルムで撮影する。ごく薄くなつたとき,microradiographyにより200〜300倍の拡大像を得た。成分は廻折X線により分析した。
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