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内外文献抄録
三浦
,
山藤
,
今津
,
荒井
pp.738-747
発行日 1954年12月1日
Published Date 1954/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201323
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皮膚科
外国文献
人間のメニラン色素沈着の生化学的基礎 T. B. Fitzpatrick and A. B. Lerner-Arch. Dermat.& Syph. 69:133, 1954.
人体におけるメラニン形成の機序は,アミノ酸,チロヂンが不溶性,褐色の異量体に変ることによると思われ,且銅を含むtyrosinaseの触媒により遂行される。またメラニン生成抑制は二つの有機性Sulfur含有化合物摂取後にみられる。メラニン生成の下垂体による調節はMelanocyte Stimulating hormone(MSH)を含むコルチコトロピン(ACTH)の投与により色素沈着発生を認めたことから分る。色素異常はPhenylalanineとtyrosineの中間代謝の障害に関係し,色素沈着減少はメラニンの前身であるtyrosineの相対的減少により生ずる。
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