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海外トピツクス
pp.41-42
発行日 1953年1月1日
Published Date 1953/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200896
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前立腺肥大症のホルモン療法の適應に就て
前立腺肥大症の原因が性ホルモンの不年衡にある事は先づ確かであるが,それ以上の點に關しては未だ確答は得られていない。故にそのホルモン療法に關してもある人々は男性ホルモンの使用を主張しているかと思うと,他の人々は女性ホルモンの使用をよしとしている状態である。フランスのTachot (1952)は多數例の患者に女性ホルモン(Folliculine)及び男性ホルモン(Testo-stérone或は畢丸抽出液)を使用して次の様な興味ある成績を得た。
先づ患者を年齢的に區別して兩性ホルモンの效果を見ると,第1表の如く比較的若年の肥大症患者には女性ホルモンが有效であるのに,高齢者には男性ホルモンが有效である。そして若年者では男性ホルモンは無效か或は惡い結果を來し,高齢者では女性ホルモンは無效か或は惡影響を及ぼした。
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