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海外トピツクス
pp.673-675
発行日 1954年11月1日
Published Date 1954/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201307
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膀胱乳頭腫の惡性度と核
腫瘍の悪性度の決定は今日なお未解決の問題である。最近,Kloosが細胞核の大きさを測定して,腫瘍の良性悪性を決めようと試みたことは注目に価する。Brunck及びLeibeckeは,Kloos及びSteffenの報告に従つて30例の膀胱乳頭腫の剔除標本を検討して,興味ある結果を報告している。
その方法は,各標本について顕微鏡的に500個の核の径を測定して,核容積を算出する。楕円形の核は4/3πrb2(aは長半径,bは短半径),円い核は4/3πr3(γは半径)の式によつて計算する。横軸に核容積,縦軸にその%をとつた坐標を画いて検討する。
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