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Recklinghausen氏病に來れる膀胱痙攣
岡 直友
1
1名古屋市立大學醫學部
pp.311-313
発行日 1951年7月1日
Published Date 1951/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200542
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緒言
Recklinghausen氏病に内臓腫瘍の合併することは文献上その例が少くない,尿性器系に於ても,神經線維腫を併發してそれに相當する症状の呈するもの敢て稀有とはしない。殊に泌尿器科の對象として主なるは膀胱のそれであつて,發生せる位置によつて或は排尿障碍を訴え(Heusch),或は上部尿路への尿貯溜性の影響(山浦,Bona)らを與える。他又方,中樞性に腦脊髓の腫瘍形成の結果として,膀胱に機能的障碍の發見する場合も存在する。余は後者に屬せしめるべきと考えられる症例を,腎臓結核を主眼として治療せる患者に於て遭遇したので,記して以てRecklinghausen氏病(以下R.氏病と記す)合併症の參考としたい。
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