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脊髄腫瘍を伴つたと思われるRecklinghausen氏病の1例
枝 三千穗
1
1岩手県立福岡病院内科
pp.153-155
発行日 1955年3月1日
Published Date 1955/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201383
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緒言
1882年Recklinghausenは皮膚に発生する多発性繊維腫と末梢神経に見られる繊維腫とは本能的に同一疾患なる事を確め,之を神経繊維腫症と称え,爾来本疾患はRecklinghausen氏病と呼ばれた。然し1910年Verocayにより,末梢神経のシユワン氏鞘細胞の増殖を主体とすることが明らかとなり,神経鞘腫とも称えられるに至つた。なお1914年Herxheimer,Roth等によつて本腫瘍の本態が病理組織学的に一層明らかにせられた。本病の報告例は沢山あるが,脊髄腫瘍を伴つた症例は稀である。私は最近其の1例を経験したので報告する。
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