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グアノフラシン點眼に因ると思われる睫毛竝に眼瞼皮膚白變に就いて
小堀 辰治
1
,
平出 聰
1
,
山田 稔
1
,
高野 安雄
2
,
鵜川 德之肋
2
1東京遞信病院皮膚科
2東京遞信病院眼科
pp.309-311
発行日 1951年7月1日
Published Date 1951/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200541
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前書き
最近,フラン(Furan)誘導體であるグアノフラシン(Guano-furacin)が發賣せられて,その水溶性である事,殺菌力のすぐれていることにより,漸く一般臨床に使用せられて來た。皮膚科領域に於ても種々な治驗例報告があるが,吾々の所でも0.5%乃至1.0%の割に軟膏基劑に混じて,主として膿痂疹に使用して見るべき效果を收めた。その際副作用として種々の型を持つ感作皮膚炎が少數例に於いて認められた以外に特記することはなかつたのであるが,眼科に於て點眼藥とした場合に,これが誘因の1つに考えられる睫毛及び眼瞼皮膚白變數十例を經驗した。その像が誠に特異的であるので茲に一括報告する。
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