Japanese
English
綜説
Recklinghausen氏病に対するCortisone療法
Therapy of Recklinghausen's Disease by Cortisone
高橋 敬亮
1
,
大沢 幹夫
1
,
田中 孝
1
,
山口 繁
1
,
山中 爾朗
1
Keisuke TAKAHASHI
1
1東京女子医科大学外科
pp.1159-1161
発行日 1959年11月20日
Published Date 1959/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202489
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Recklinghausen氏病,あるいはNeurofibrom-atosisなるものは一種の系統疾患で,皮膚の色素異常,および多発性皮膚腫瘍を主徴とするものである.本腫瘍は神経の結締織の増殖によるものでいわゆる偽性神経腫であるが,神経のシュヴァン氏鞘細胞から発生する組織を含有し,ことに中枢神経に近い部ではこの組織が多く,いわゆるNeu-rinomであることがしばしばある.これは肉腫性変化をなすことがあるとせられている.
私共は最近Recklinghausen氏病で,右腰部における巨大な腫瘤で悪性変化しかけている腫瘍を剔出し,術後,Recklinghausen氏病に対してCo-rtisone療法を行ない一応の効果をあげ得たと考えられるので,茲に報告し,諸賢の御批判を仰ぎたいと思う.
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