特集 循環器診療 薬のギモン—エキスパートに学ぶ薬物治療のテクニック
Ⅰ.心不全診療でのギモン
投与中の心筋保護薬.やめたらどうなるの?
奥村 貴裕
1
1名古屋大学大学院医学系研究科循環器内科学
pp.30-38
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200112
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Point
・左室駆出率の低下した心不全では,ACE阻害薬・ARB,β遮断薬,ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬といった心筋保護薬の有用性が確立している.
・心不全の急性増悪入院では,可能な限り,心筋保護薬を中止しない.
・左室駆出率が改善した心不全においても心筋保護薬継続が望ましいとされるが,心臓原疾患によって要否が異なる可能性がある.
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