特集 進行期肺癌治癒への道—がんゲノム医療と免疫プレシジョン医療の接点
総論
がんゲノム変異と肺癌
増澤 啓太
1
,
副島 研造
2
1慶應義塾大学医学部呼吸器内科
2慶應義塾大学病院臨床研究推進センター
pp.314-319
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200366
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Point
・次世代シークエンサーを用いた網羅的解析により肺癌のゲノム変異が明らかになった.
・肺腺がんには高頻度で治療標的となるドライバー遺伝子異常が認められる一方で,肺扁平上皮がんや肺小細胞がんはドライバー遺伝子変異の頻度は少なく,今後の臨床試験の結果が待たれる.
・次世代シークエンサーを用いたクリニカルシークエンスが開始され,患者ごとのゲノム情報を基に治療法を選択する個別化医療の発展が期待される.
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