特集 進行期肺癌治癒への道—がんゲノム医療と免疫プレシジョン医療の接点
Ⅰ.がん細胞遺伝子変異がもたらすもの
ゲノム変異からシグナル依存へ そのメカニズム—②ALK融合遺伝子変異
片山 量平
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1公益財団法人がん研究会 がん化学療法センター 基礎研究部
pp.336-340
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200369
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Point
・ALK遺伝子は機能が不明な点も多いが,活性化変異や融合遺伝子による恒常的キナーゼ活性化は強力ながん化を誘導する.
・ALK融合遺伝子によるがんに対しては,ALKキナーゼ阻害薬の有効性が認められており,活性化変異に対しては有効な治療法が探索中.
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