特集 喘息・COPD—病態の多様性の捉えかたと最適な治療選択
Ⅱ.喘息病態の多様性と最適な治療アプローチ
高齢者喘息の臨床的問題点
岩永 賢司
1
,
東田 有智
1
1近畿大学医学部呼吸器・アレルギー内科
pp.236-240
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200243
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Point
・日本は超高齢社会に入った.それに伴い喘息患者に占める高齢者の割合も増加することが予測され,喘息死に占める高齢者が高い現状も踏まえると,高齢者喘息対策は重要である.
・高齢者では,患者側と医療者側の認識不足で喘息と適切に診断されない場合がある.また,他の呼吸器疾患や心疾患との鑑別に留意する必要がある.
・高齢者喘息は青壮年患者と同様に吸入ステロイド薬で治療するが,個々の患者の理解度,身体能力に合わせたデバイスを選択し,吸入手技を確認しながら服薬アドヒアランスをできる限り維持させることが大切である.
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