気管支喘息包囲網-喘息死ゼロへ向けた最後の10年へ
気管支喘息治療中の問題となる点と対策 喫煙者喘息、COPD合併喘息
新実 彰男
1
1京都大学 大学院医学研究科呼吸器内科学
キーワード:
Steroids
,
喫煙
,
生活の質
,
喘息
,
薬物反応性低下
,
吸入投与
,
禁煙
,
努力呼気肺活量
,
Leukotriene Antagonists
,
肺疾患-慢性閉塞性
Keyword:
Administration, Inhalation
,
Asthma
,
Drug Tolerance
,
Forced Expiratory Volume
,
Quality of Life
,
Steroids
,
Smoking
,
Smoking Cessation
,
Leukotriene Antagonists
,
Pulmonary Disease, Chronic Obstructive
pp.439-444
発行日 2011年9月1日
Published Date 2011/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011320542
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●喘息患者は一般人に近い頻度で喫煙する。その結果、COPDの合併も生じうる。●喫煙は、喘息の発症リスクを高め、QOL、増悪頻度、救急受診や入院、呼吸機能の経年変化にも悪影響を及ぼす。●これらの機序として、喫煙による治療コンプライアンスの低下や、ステロイド感受性の低下が想定されている。●禁煙は根本的な対策であり、徹底させる必要がある。●喫煙者喘息、COPD合併喘息のいずれでも、第一選択の長期管理薬は通常の喘息と同様に吸入ステロイド薬である。
©Nankodo Co., Ltd., 2011