Japanese
English
手術手技
Sphenoidal Ridge Meningiomaの手術
Sphenoiclal Ridge Meningioma
千ケ崎 裕夫
1
Hiroo CHIGASAKI
1
1順天堂大学脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Juntendo University School of Medicine
キーワード:
Sphenoidal ridge meningioma
,
Surgical technique
Keyword:
Sphenoidal ridge meningioma
,
Surgical technique
pp.107-113
発行日 1974年2月10日
Published Date 1974/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436200151
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はじめに
髄膜腫meningiomaは病理組織学的に良性の腫瘍である.臨床的予後を調べてみると東大脳神経外科の手術成績1)(Table 1)でもわかるように,テント上の大脳の比較的表面に位置するparasagittal旁矢状洞部やconvexity円蓋部のmeningioma等は手術による全剔出も容易で術後合併症も少く最も治療成績の良い脳腫瘍の代表の1つといえよう.一方,たとえ病理組織学的には良性であっても,頭蓋底部や後頭蓋窩など発生部位によっては手術剔出が極めて困難か或は手術による死亡率,合併症の危険が多く,臨床的予後は必ずしも良好とはいえない.しかし,このような手術手技上難しい腫瘍に今日与えられたあらゆる知識と技術を駆使して挑戦し,最大の治療効果(単なるmortalityの低下だけでなく術後のmorbidityの改善も十分に考慮しての)をあげるのが,我々脳神経外科医の腕の見せ所でもあろう.
Sphenoidal ridge meningioma蝶形骨縁髄膜腫は正しくそのような部類に属するmeningiomaの1つである.
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