Japanese
English
境界領域
プロスタグランジン
Prostaglandin
山本 尚三
1
Shozo YAMAMOTO
1
1京都大学医化学教室
1Department of Medical Chemistry, Faculty of Medicine, Kyoto University
キーワード:
Prostaglandin
,
Aspirin
,
Inflammation
,
cyclic AMP
Keyword:
Prostaglandin
,
Aspirin
,
Inflammation
,
cyclic AMP
pp.115-120
発行日 1974年2月10日
Published Date 1974/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436200152
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前立腺の抽出物に血圧降下性因子があり,また精液中に子宮筋を収縮弛緩させる因子があるという古い報告を基にして,Goldblattとvon Eulerが,それぞれ独立にこの因子の研究を発展させ,Prostaglandin(以下PGと略記する)と命名したのは1930年代で,そう新しいことではない.しかるに1960年になってBergström一門によって,PGが抽出精製され構造決定が行われると同時に,その生理作用が詳しく検討されるに至って俄かに注目を浴びるに至ったのは,PGが動物体内に広く分布することが明らかになり,このことはPGが生体にとって何か根元的な重要な機能を営むものではないかと想像させ,またその生物活性は多種多様であって,その広汎な臨床的応用の可能性を示唆するためであると考えられる.
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