Japanese
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特集 神経疾患の遺伝—その方法論
臨床遺伝学における組換えDNA—DNA診断
DNA diagnosis
荻田 善一
1
,
丸山 由紀子
1
Zen-ichi OGITA
1
,
Yukiko MARUYAMA
1
1富山医科薬科大学和漢薬研究所病態生化学部門
1Department of Pathogenic Biochemistry, Research Institute for Oriental Medicines, Toyama Medical and Pharmaceutical University
pp.379-389
発行日 1985年6月10日
Published Date 1985/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431905695
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はじめに
この数年間における臨床遺伝学領域でなされた研究の急速な変化には驚かされる。そんなこともあって従来からの遺伝病に関する臨床遺伝学的研究報告が色あせてみえるといっても過言ではないほど,遺伝子工学的研究技術が導入されることによって研究内容に革命的ともいえる質的変化を受けたのである。
個々の遺伝病の病態生化学的あるいは病因論的立場からなされた酵素・蛋白質の機能的欠陥に関するものが多かった臨床遺伝学領域における研究内容に質的な変化がもたらされた第一の大きな理由は,遺伝子工学的研究技術の導入によって遺伝病のDNA診断が盛んになったからであろう。
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