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特集 第8回「脳のシンポジウム」
主題:神経病における疫学的研究
臨床神経学における疫学的研究—日本の実態および脱髄性疾患について
Epidemiological studies in neurology: Base line data in Japan and multiple sclerosis
黒岩 義五郎
1
,
村井 由之
1
,
柴崎 浩
1
,
竜田 恵美子
1
Yoshigoro KUROIWA
1
,
Yoshiyuki MURAI
1
,
Hiroshi SHIBASAKI
1
,
Emiko TATSUTA
1
1九州大学医学部脳神経病研究施設神経内科
1Dept. of Neurology, Neurological Institute, Kyushu university
pp.22-29
発行日 1973年2月10日
Published Date 1973/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903467
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I.はじめに
現在わが国の臨床神経学が大きく発展しようとしているが,そのためには神経疾患についてのBase line dataが明らかにされる必要がある。かかる基礎情報を提供することが疫学の大きい役割の一つであり,また原因不明の疾患の探求の手がかりを与えるものである1,2)。
疫学とはギリシャ語のEpi(upon),Demos(population)とlogos(study)とから成った語で,populationについての研究とでもいうことができ,感染以外の非感染性疾患にも用いられる傾向になっている。
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