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特集 第8回「脳のシンポジウム」
主題:神経病における疫学的研究
沖縄における先天性風疹症候群の現状—発達状況を中心とした追跡調査成績
Congenital rubella syndrome in Okinawa: Developmental status of the cases
平山 宗宏
1
Munehiro HIRAYAMA
1
1東京大学医学部母子保健学教室
1Department of Maternal and Child Health, School of Health Sciences, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.15-21
発行日 1973年2月10日
Published Date 1973/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903466
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Ⅰ.まえがき
風疹による先天異常についてはすでに内外に多くの綜説や報告があり,筆者もいくつかの解説や報告をしてきた。本誌上でも先頃脳の先天異常と風疹について書かせていただいたばかりであるが,今回シンポジウムの特集の形で再びとりあげていただいたので,重複をさけるために昨1971年12月に実施された沖縄における検診結果を中心に話をすすめることにしたい。また本誌の性格上感染症としての風疹の疫学像というより,神経系の症状を主とした臨床統計を材料にして議論することにさせていただく。
なお1971年12月の調査は総理府派遣の「沖縄風疹障害児対策推進のための技術援助団」によるもので,団としての学術的報告が未発表であるため,本稿では政府への報告書内容の引用と御了解願いたい。
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