What's your diagnosis?[187]
吾輩も曖昧なZである!
吉田 常恭
1
,
酒見 英太
1
1洛和会音羽病院総合内科
pp.880-884
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201556
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病歴
患者:狭心症や陳旧性脳梗塞の既往があるものの、IADL(instrumental activities of daily living)まで自立した、70歳の非喫煙・非飲酒男性。
主訴:嗄声。
現病歴:来院約1カ月前に発熱と咽頭痛があり、近医で風邪として対処(詳細不明)されて4日程でそれらは改善した。来院14日前から嗄声が出現し、軽度のむせ込みや右耳痛も加わったため、近医耳鼻科を受診して喉頭ファイバーを受けたところ、「右声帯の動きが悪い」と言われ、メチルコバラミンが処方された。しかし2週間経過しても嗄声とむせ込みは改善しなかったため、精査目的で当科に紹介となった。発熱、盗汗、食思不振、体重減少、咳・痰、呼吸苦、頭痛、複視、構音障害、めまい・難聴、味覚障害、筋力低下、感覚障害はない。
既往歴:陳旧性脳梗塞(67歳、後遺症なし)、狭心症(67歳、PCI[経皮的冠動脈形成術]後)、高血圧症、脂質異常症、慢性便秘症。薬物・食物アレルギーはない。
薬剤歴:アスピリン、ランソプラゾール、アムロジピン、エナラプリル、アトルバスタチン、モサプリド、酸化マグネシウム、センノシド、メチルコバラミン。
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