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特集 肝区域と画像診断update
総説
肝区域理論の歴史
The history of the segmental anatomy of the liver. ―How was the concept of the liver subsegments established?
小暮 公孝
1,2
Kimitaka KOGURE
1,2
1群馬大学大学院分子予防医学
2群馬大学生体調節研究所
1Department of Hygiene. Laboratory of Cell Physiology,Institute for Molecular and Cellular Regulation. Gunma University,Graduate School of Medicine
キーワード:
肝解剖
,
肝区域
,
肝亜区域
Keyword:
肝解剖
,
肝区域
,
肝亜区域
pp.343-348
発行日 2011年6月15日
Published Date 2011/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100415
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はじめに
現在,臨床で一般的に用いられている肝区域(肝亜区域)の概念はHealey & Schroy1)あるいはCouinaud2)により提唱されたものである.これらは肝腫瘍の位置や病変部分をイメージし伝達することを容易にしてくれ,肝外科や肝診断学の発展に大きく貢献してきた.
本論ではこれらの肝区域の概念が成立するまでの先人の研究の足跡をたどり,また,今後の肝解剖研究の方向性について考えてみたい.なお,本論をまとめるにあたりLongmire WP & Tompkins RK: Manual of liver surgery3),菅原克彦:肝臓外科の歴史と教室の肝臓外科の現況4),有井滋樹:肝臓外科の軌跡5)の3氏の論文を参考にさせていただきました.
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