Japanese
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特集 術中肝エコーのABC
術中エコーによる肝区域の同定
Subsegments of the liver : nomenclature and identification with intraoperative ultrasound
万代 恭嗣
1
Yasutsugu BANDAI
1
1東京大学医学部第2外科
キーワード:
肝区域
,
肝亜区域
,
術中エコー
,
Couinaud
,
Cantlie線
Keyword:
肝区域
,
肝亜区域
,
術中エコー
,
Couinaud
,
Cantlie線
pp.549-558
発行日 1994年5月20日
Published Date 1994/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901537
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肝は,左葉外側上および下亜区域,左葉内側区域,右葉前上および前下亜区域,右葉後上および後下亜区域,尾状葉の8つの領域がまず区別される.これらの区域は,Cantlie線,鎌状間膜,肝静脈本幹,門脈左枝などを用いて同定する.しかし外科手術,特に肝障害を伴う例での肝切除術を施行するには,これよりさらに細かなレベルの領域の同定が必要となる.それには,門脈枝を用いて行う.このとき,門脈の分岐はtrunkを形成し,そこから各小領域に枝を出す形態をとることを理解する必要がある.また,術中では,体表からはなじみのない方向からのスキャンが可能となるため,常に超音波画像がどの方向から走査されているかを認識しながら,区域の同定を行わなくてはならない.
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