Japanese
English
特集 画像で知る肝区域
MRIによる肝区域診断
Analysis of Liver Segmental Anatomy by Magnetic Resonance Imaging
廣橋 伸治
1
,
北野 悟
1
,
大島 幸恵
1
,
岡田 博司
1
,
松本 篤
1
,
山本 清誠
1
,
田中 利洋
1
,
穴井 洋
1
,
阪口 浩
1
,
吉村 佳子
1
,
吉川 公彦
1
,
大石 元
1
Shinji HIROHASHI
1
,
Satoru KITANO
1
,
Yukie OHSHIMA
1
,
Hiroshi OKADA
1
,
Atsushi MATSUMOTO
1
,
Kiyosei YAMAMOTO
1
,
Toshihiro TANAKA
1
,
Hiroshi ANAI
1
,
Hiroshi SAKAGUCHI
1
,
Yoshiko YOSHIMURA
1
,
Kimihiko KICHIKAWA
1
,
Hajime OHISHI
1
1奈良県立医科大学放射線科・腫瘍放射線科
1Departments of Radiology and Oncoradiology, Nara Medical University
キーワード:
MRI
,
肝区域
,
フェルモキシデス
,
SPIO
,
三次元画像
Keyword:
MRI
,
肝区域
,
フェルモキシデス
,
SPIO
,
三次元画像
pp.460-465
発行日 2001年7月15日
Published Date 2001/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900310
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本稿では,MRIによる肝区域診断について,われわれが繁用しているフェルモキシデス造影3D-MRIを中心にその方法論と臨床的有用性について概説し,3D-dynamic MRIについても言及した.フェルモキシデス造影3D―MRIは腫瘍と肝静脈ならびに門脈を同時に3D表示できることから,腫瘍の区域診断のみならず,血管侵襲の有・無や大血管との距離を容易に把握可能であり,特にCRT診断において有用性を発揮する.また,3D―ダイナミックMRIではMD-CTと同様の動脈相や門脈相画像を3D表示可能であり,hypervascular tumorについては存在診断のみならず区域診断にも有用性が期待される.いずれにしても,MRIは肝と腫瘍ならびに血管をそれぞれコントラスト良く描き分けることができるため,3D技術の進歩とともに,さらに有用性を発揮する可能性がある.
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