Japanese
English
特集 肝区域の新しい見方
肝区域の基礎的理解のために
肝の形態と肝区域
Anatomical Basis for the Classification of Segmentation of Liver
加藤 高明
1
,
井上 和人
1
,
檜垣 時夫
1
,
高山 忠利
1
Komei KATO
1
,
Kazuto INOUE
1
,
Higaki TOKIO
1
,
Tadatoshi TAKAYAMA
1
1日本大学医学部外科学講座消化器外科
1Department of Digestive Surgery,Nihon University School of Medicine
キーワード:
肝区域
,
Couinaud分類
,
門脈枝
,
肝形態
Keyword:
肝区域
,
Couinaud分類
,
門脈枝
,
肝形態
pp.285-291
発行日 2006年5月15日
Published Date 2006/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100154
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要旨 肝区域はCouinaudの分類によってS1~S8の8区域に分類される.この分類法は実際に存在する肝門脈枝を分析して命名したものである.したがって,命名された門脈枝がすべてにおいて同等の形態,太さ,数を示すものではない.肝門脈枝は発生上,成長方向に伸展し,太くなり,その途中に枝を分枝する.したがって,成長方向を誘導する腹腔の空間が門脈枝の形態を規定することになる.つまり,肝原基が右上後方に移動する時に大きく広がる空間(右横隔膜下腔)と障害となる脊椎,右腎,その他の臓器,また腹腔そのものの広さや形が,門脈枝の形態や太さ,つまり肝区域を規定する要因となる.
消化器画像2006 ; 8 :285-291
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