Japanese
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特集 早期膵癌――StageⅠへのアプローチ
術前診断されたStage Ⅰ膵癌の症例と解説―手稲渓仁会病院消化器病センター
Pancreatic Stage Ⅰ carcinoma of pre-operative diagnosis. Center for Gastroenterology,Teine-Keijinkai Hospital
一箭 珠貴
1
,
真口 宏介
1
,
高橋 邦幸
1
,
潟沼 朗生
1
,
小山内 学
1
,
深澤 光晴
1
,
栗田 亮
1
,
金 俊文
1
Tamaki ICHIYA
1
,
Hiroyuki MAGUCHI
1
,
Kuniyuki TAKAHASHI
1
,
Akio KATANUMA
1
,
Manabu OSANAI
1
,
Mitsuharu FUKASAWA
1
,
Akira KURITA
1
,
Toshifumi KIN
1
1手稲渓仁会病院消化器病センター
1Center for Gastroenterology,Teine-Keijinkai Hospital,Sapporo
キーワード:
膵癌
,
Stage Ⅰ膵癌
,
MDCT
,
EUS
Keyword:
膵癌
,
Stage Ⅰ膵癌
,
MDCT
,
EUS
pp.523-530
発行日 2008年11月15日
Published Date 2008/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100092
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要旨
MDCT導入後のfStage Ⅰ膵癌2例について報告する.
〈症例1〉62歳,女性.スクリーニングCTで膵腫瘤が疑われ紹介となる.USでは,膵尾部の主膵管が拡張し体部にエコーレベルの低い領域,MDCTでは,膵実質相で淡いlow density areaを認めた.EUSを施行すると,辺縁結節状を呈する15mm大の低エコー腫瘤像を認め,膵癌と診断した.病理組織学的に大きさ15×10mm,pT1,pN0,fStage Ⅰであった.
〈症例2〉68歳,女性.上腹部痛でUS施行すると,膵体部から尾側主膵管の拡張を認め,頭側に低エコーの小腫瘤像を認めた.MDCTでは,膵実質相で淡いlow density areaを認めた.EUSでは,辺縁がやや不整な8mm大の低エコー腫瘤像を呈しTS1膵癌と診断した.病理組織学的に大きさは13×10mm,pT1,pN0,fStage Ⅰであった.
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