Japanese
English
特集 肝移植の画像診断―生体ドナーの安全とレシピエントの予後向上を目指して
肝移植後の血栓,血管狭窄の診断と治療
Diagnosis and management of thrombosis and stenosis of vessels after liver transplantation
宇都宮 徹
1
,
島田 光生
1
,
居村 暁
1
,
森根 裕二
1
,
池本 哲也
1
,
花岡 潤
1
,
金本 真美
1
,
岩橋 衆一
1
,
斉藤 裕
1
Tohru UTSUNOMIYA
1
,
Mitsuo SHIMADA
1
,
Satoru IMURA
1
,
Yuji MORINE
1
,
Tetsuya IKEMOTO
1
,
Jun HANAOKA
1
,
Mami KANAMOTO
1
,
Syuichi IWAHASHI
1
,
Yu SAITO
1
1徳島大学医学部 消化器・移植外科
1Department of Surgery,The University of Tokushima,Tokushima
キーワード:
ドップラエコー検査
,
Multidetecter-row computed tomography(MDCT)
,
Interventional radiology(IVR)
,
バルーン拡張
,
血管内ステント留置
Keyword:
ドップラエコー検査
,
Multidetecter-row computed tomography(MDCT)
,
Interventional radiology(IVR)
,
バルーン拡張
,
血管内ステント留置
pp.69-78
発行日 2010年1月15日
Published Date 2010/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100227
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要旨
肝移植後合併症における血栓,血管狭窄の頻度は必ずしも高くはないが,いったん発症すると致命的になりうることから,早急に適切な対応をしなければグラフト不全に陥る可能性が高い.特に肝動脈合併症はグラフト不全の第1の原因であり,外科的治療が必要な症例では機を逸することのないよう適切な判断が求められる.門脈合併症と肝静脈合併症では早期と晩期により成因や臨床症状および治療法が異なるため,それぞれの特徴を理解した対応が必要となる.いずれの合併症に対してもInterventional radiology(IVR)の有用性は顕著であり,外科的治療と併せて適確に治療法を選択すべきである.
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