Japanese
English
特集 肝移植の画像診断―生体ドナーの安全とレシピエントの予後向上を目指して
肝動脈・肝静脈の画像診断と再建の実際
Reconstruction and diagnostic imaging of hepatic artery and hepatic vein in living donor liver transplantation
池上 俊彦
1
,
宮川 眞一
1
Toshihiko IKEGAMI
1
,
Shin-ichi MIYAGAWA
1
1信州大学 医学部 外科
1Department of Surgery,Shinshu University,School of Medicine,Nagano
キーワード:
生体肝移植
,
血行再建術
,
肝静脈
,
肝動脈
,
画像診断
Keyword:
生体肝移植
,
血行再建術
,
肝静脈
,
肝動脈
,
画像診断
pp.49-58
発行日 2010年1月15日
Published Date 2010/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100225
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要旨
肝静脈再建も肝動脈再建も生体肝移植における重要な要素である.肝静脈は再建それ自体に問題がなくても,術中のグラフトの固定する位置によって,あるいは,術後のグラフトの再生肥大に伴う捻れなどによって,流出路障害をきたすことがある.このようなことを考慮した手術が必要である.肝動脈においては,その径が細いがゆえに吻合部閉塞をきたすことがある.また,動脈が複数存在するグラフトでは,術中の画像診断も参考にしながら再建する動脈を決めていく必要がある.術中の再建血管の血流の評価には,ドプラエコーが有用である.
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